【結論】仕事で「有利になるキーボード」は存在しない。設計コンサルが語る「仕事用」キーボードの選び方

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「この高級キーボードを買えば、明日から仕事の効率が劇的に上がる…」 そう思っていませんか?

はじめまして。『ronri-gear』管理人のシオンです。 まず、少しだけ厳しい結論からお伝えします。

マウスの世界とは違い、仕事の生産性を直接的に、爆発的に上げる「魔法のキーボード」は、存在しません。 なぜなら、3,000円以上のキーボードであれば、基本的にどれでも文字はスムーズに打てるからです。ショートカットキーを覚えるほうが生産性が向上すると思います。

この記事の目的は、「有利になるキーボード」を探すことではありません。 あなたにとってBetterなキーボードを見つける、論理的な思考法を提案することです。

【結論ファースト】あなたの「好み」と「環境」で選ぶ、おすすめキーボード3選

時間がない方のために、まずこの記事の結論から。 私が様々なキーボードを評価した結果、あなたのタイプ別におすすめできるキーボードはこちらです。

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安さと静音性を兼ね備えた、ザ・堅実な商品。こだわらない方は、正直これで問題ありません。これを使っておけばまず間違いないでしょう。

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静音かつ薄型、Smart Action(マクロ機能)がついた高性能薄型キーボード。多くの人におすすめできます!

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メカニカルキーボードの最高打鍵感かつ薄型の、心地よさと疲れにくさを両立したテンキーレスキーボード。

詳しい理由は、この後の本文でじっくり解説します。

1. なぜ「有利になるキーボード」は存在しないのか?

「じゃあ、どんなキーボードでも同じなの?」 いいえ、全く違います。ただし、その差は「生産性」というよりも「快適性」、そして個人の「好み」に現れます。

1日何千回、何万回と指で触れる道具だからこそ、その小さなストレスの積み重ねが、1日の終わりの疲労感に直結します。 (もちろん、タイピングのたびにキーが引っかかるような、超安物のキーボードは論外です。それは、もはや仕事の妨害です。)

ゲーム等の場合はキーボードによって大きく差はありますが、こと仕事用やオフィスワーカー向けとなると、そこまで気を遣うことも不要です。

2.【ronri-gear流】失敗しないための「2つの評価軸」

「有利になるキーボード」ではなく、あなたにとって本当に「快適なキーボード」を見つけるために。私が提案する、論理的な評価軸は、たったの2つです。 この2つの問いに答えるだけで、あなたの選択肢は劇的に絞り込まれるはずです。

評価軸①:キー配列 – あなたの「デスク」と「脳」に合わせる

まず考えるべきは、キーボードの物理的な形、つまり「配列」です。これは、あなたのデスク上のスペース効率と、あなたの頭の中の慣れに直結します。

1-1. 日本語配列か、英語配列か

見た目がスッキリしている英語配列も魅力的ですが、日本のビジネスパーソンにとって、論理的な選択は「日本語配列」だと私は考えます。 なぜなら、学生時代から日本語配列に慣れ親しんでいる人が多数と思います。この慣れ親しんだ操作を捨ててまで、英語配列を選ぶメリットは、ほとんどのオフィスワーカーにはありません。

また、私は英語配列キーボードを使用したことがありますが、やはり些細な点で困りました。たとえば、アンダーバー「_」の入力方法がわからない!!や、エンター小さい!スペースキーデカい!!等々、、、我々普通のオフィスワーカーには日本語配列で問題ありません

1-2. フルサイズか、テンキーレスか

これこそが、あなたの「肩こり」と「作業効率」を左右する、最も重要な選択です。

  • フルサイズ:
    • 全てのキーが揃っている安心感。ナビゲーションキー・テンキーがある分、作業効率は高いと言えるでしょう。
    • まずフルサイズキーボードでナビゲーションキー・テンキーを使いこなすことを私はオススメします。これらを使いこなすだけで、作業効率が確実に上がるからです。
    • しかし、全てのキーが揃っていることから、キーボード自体に横幅があり、その横幅がマウスまでの距離を遠ざけ、右肩に不自然な負担を強います。
  • テンキーレス(TKL):
    • テンキー部分を無くすことで、キーボードを身体の中心に自然に置くことができます。マウスまでの距離が縮まり、右腕のポジションが劇的に改善されます。
    • ただし、テンキーが無くなることで、数字を大量に入力する人にとっては効率が下がることでしょう。
  • 私からの提案: 数字入力を多用するなら、「テンキーレスキーボード + 左手用テンキー」という組み合わせを検討してください。
    • 右手のマウスから手を放さず、左手で数値を入力する。常にマウスを保持している状態です。作業効率が非常に上がる方法と思います。
    • 私は次の写真の通り、テンキーを別途用意し、使っています。マウスから手を放さずにテンキーを使えることは、作業効率UPにもつながります。

評価軸②:キースイッチ – あなたの「好み」に正直になる

次に選ぶのは、キーボードの魂である「キースイッチ」。これは、打鍵感を決定する、完全に「好み」の世界です。性能の優劣ではなく、あなたが「心地よい」と感じるかどうか、それが重要です。

キースイッチの解説は、多くのサイトでされていますので、ここでは簡単に。

  • メンブレン式:
    • 一般的な安価なキーボードに多いタイプ。「グニャッ」とした打鍵感で非常に静かですが、長文を打つと少し疲れるかもしれません。
  • パンタグラフ式:
    • ノートPCのような、薄くて浅い打鍵感が特徴。軽快でスピーディーなタイピングを好むなら、これが最適解の一つです。静音性も高く、安価なものが多数。オフィス向きと言えます。
  • メカニカル式:
    • 一つ一つのキーが独立したスイッチになっており、「軸」の種類で打鍵感が変わる、奥深い世界。
      • 赤軸: 「スコスコ」とした軽い打鍵感。静音性も比較的高いタイプ。打鍵感はそこそこと言われることが多い。
      • 青軸: 「カチカチッ」という明確なクリック感と音。タイピングしている実感を最も楽しめる、打鍵感の王様。 ただし、オフィスで使うには音が大きいので注意が必要です。
      • 茶軸:赤軸と青軸の中間とも言われます。打鍵感を損なわず、静音性も考慮したバランスタイプ。

あなたの好みは、どのタイプですか? こればかりは、実際に触れてみなければ分かりません。一度、家電量販店でそれぞれのタイプを試打してみることを強くお勧めします。

3.【個別レビュー】おすすめキーボードを徹底解説

では、冒頭で紹介したキーボードを、「3つの評価軸」に基づいて、詳しく見ていきましょう。

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キースイッチ:パンタグラフ

フルサイズキーボード

冒頭でも記載したとおり、安さと静音性を兼ね備えた、ザ・堅実な商品です。ナビゲーションキーやテンキーも揃っているうえ、ファンクションキーの上にはメディアキーまで搭載されています。初心者やこだわりが無い方は、こちらを使いこなすところから始めましょう。

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キースイッチ:パンタグラフ

フルサイズ、テンキーレスサイズの2種類展開

静音かつ薄型なので、オフィスで活躍すること間違い無しです!長時間使っても疲れにくい設計となっています。またSmart Action(マクロ機能)がついた高性能薄型キーボードを求めている人はこちらがおすすめです。ただし、少し高価なので、購入する際は要検討です。

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キースイッチ:メカニカル(赤・青・茶軸の3種類展開)

テンキーレスキーボード

最高打鍵感かつ薄型であり、好きなキースイッチを選べます。前述したとおり、別途テンキーを付ければ最強のキーボードになります。

【まとめ】

もう一度、この記事の結論を繰り返します。 仕事で「有利になる」キーボードを探すのは、終わりなき旅です。 そうではなく、あなたの「好み」と「身体」に正直に、1日の終わりに「今日も頑張ったな」と思えるような、ストレスがゼロになるキーボードを探しましょう。

あなたの最高のキーボードが見つかることを、心から願っています。

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