毎日デスクワークや趣味のPC作業で目が疲れる…。 私は眼精疲労にいつも悩まされていました。
はじめまして。『ronri-gear』管理人のシオンです。 何を隠そう、それらは全て、私が試して、そして本質的な効果を感じられなかった対策です。
この記事では、私が最終的にたどり着いた眼精疲労対策の結論と、その正しさを証明する厚生労働省の公式ガイドラインを元に、「モニターライト」の本当の価値と、失敗しない選び方を論理的に解説します。
私が試した、効果のなかった眼精疲労対策
長時間のデスクワークをすると、眼精疲労により集中力が続かず、効率的に作業が出来ない。なんてことがよくありました。
原因は実はわかりきっていて、太陽光や部屋のライトからモニターへ自分の影が映りこむことで生じる、明暗差が眼精疲労の原因だろうと直感的に思っていました。後述しますが、これは正解で、明暗差を無くすことが一番の対策になります。

モニターライトを使う前にも、色々と対策をしてみました。
対策①:ブルーライトカット眼鏡
まず試したのが、定番のブルーライトカット眼鏡。確かに、気休めにはなりました。効果は間違いなくあるのですが、夕方になるとやってくる目の奥の重い痛みは、残念ながら消えませんでした。

対策②:モニターの輝度・色彩調整
次に、モニター自体の設定を調整しました。輝度を下げ、暖色系の色合いに。しかし、これは逆効果でした。画面は暗くなったものの、逆に見づらくなり、文字を追うためにより一層目に力を入れなければならない、という悪循環に陥ってしまったのです。
【厚労省ガイドライン解説】そもそも、なぜ目は疲れるのか?
なぜ、これまでの対策は効果がなかったのか。 その答えは、厚生労働省が定める「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」に、明確に書かれていました。
1.作業環境について
ガイドラインのスクショを付けていますが、書いてある通り、モニターと周囲の明るさ(明暗差)をなるべく小さくしなさい。つまり、モニター使うときはモニター周りも明るくしなさい!ということです。まさにモニターライトを使えと言わんばかりですが、私はこれが出来ていなかったんですね。モニターの一部分も暗くなり、モニター周りも自分の影で暗くなるという、劣悪なモニター環境だったと入れます。
また、グレア(反射光、一部の強い光)を防止しなさいという記載があります。つまり、モニター選びの際にノングレア液晶にした方がいいよ。光源が直接映りこまない方がいいよ。ということです。

2.モニター配置について
モニター配置についても記載があります。超簡単に言い換えると、おおむねこんな感じ。
- モニターと目の距離は、40cm以上離しなさいよ。
- モニターの高さは、モニターの上端が目の高さ以下にしなさいよ。
- モニターと手元の位置が、あまり遠くなりすぎるなよ。

これは子供の時から言われていることと一緒ですね。「テレビやアニメを見るときは、部屋を明るくして画面から離れてみてください。」モニターだって大人だって同じということです。
おまけ.作業時間について
本記事のモニターの明るさとは関係ありませんが、長時間作業による疲労についても書かれていますので、簡単にご紹介。
長時間モニターを注視することで、眼や頸、肩、腰背部、上肢等に負担がかかり、疲労が生じるため、適切な休憩をはとることが推奨されています。1日の作業時間が4~5時間を超えると、中枢神経系(思考能力の低下、眼精疲労や肩こり等)の疲れを訴える作業者が増えるという調査報告もあるようですので、長時間作業は気を付けましょう!

なぜ「モニターライト」が、その最適解なのか?
では、どうすれば「明るさの均一」を保ち、光源「映り込み」を防げるのか。 その問いに対する、最も合理的な答えが「モニターライト」でした。
解決策①:画面に光が映り込まない「非対称配光」
一般的なデスクライトをモニターの前に置くと、その光が画面に反射してしまい、ガイドラインが指摘する「グレア」の原因になります。 しかし、モニターライトは「非対称配光」という特殊な設計になっており、光が手元だけを照らし、モニター画面には一切光が当たらないようになっています。

解決策②:手元とモニターの「明暗差」をなくす
そして、これが最も重要なポイントです。モニターライトは、ディスプレイのすぐ上から、手元とディスプレイ周辺を「同じ光源」で、「均一に」照らします。 これにより、目の筋肉が絶えずピント調節をする原因となる「明暗差」が、劇的に減少するのです。
私のモニター環境だとこんな感じになります。明暗差に着目すれば、やはり右下の写真(部屋ライト ON、モニターライト ON)が一番均一的に明るく、一番作業がしやすい環境と思います。

必要な価格帯は?あなたの「価値観」で選ぶ
「モニターライトが必要なのは分かった。じゃあどの商品がいいんだ?」 となるかと思います。実際モニターライトは多くの商品があり、値段も幅広いです。
Amazonで検索したときの上位のスクショです。このページだけでも19,900円~3,700円まで色々あります。

結論:ほとんどの人に、2万円の高級機は必要ない
まず断言します。モニターライトの本質的な価値である「影と明暗差をなくす」機能は、5,000円クラスのモデルでも十分に達成できます。 まずは、この価格帯から試すのが、最も賢明な投資です。
では、ハイエンドモデルの価値とは何か?
BenQのScreenBarシリーズのような高級機は、基本性能をさらに高めるための「付加価値」が存在します。
- 付加価値①:自動点灯・自動消灯
- モニター前に座ると、センサーがそれを感知し、自動で点灯してくれます。また席から立つと、自動で消灯してくれます。一般的なモニターライトであれば、電源を入れる消すという行為にワンステップはさみますが、その必要すらなくなります。
- 付加価値②:自動調光
- 周囲の明るさをセンサーで検知し、ワンタッチでその時間に、最も最適な明るさを提供してくれます。
- 付加価値③:スマートホーム対応
- 声やスマホで操作できる利便性。これは、快適なデスク環境を追求する人にとっての「必須」といえるでしょう。
あなたにとってこの「価値」が本当に必要でしょうか?私は2万円を出してまで必要かと言われると、、、
私が思う本当に必要な機能とは
では、私が思う本当に必要な機能について解説していきます。
- 必要機能①:調光機能
- モニター周囲との明暗差を無くすことが必要と言ってきました。そのためには、モニターライトの明るさを調整できる機能は必須といえるでしょう。
- 自動調光までは不要です。自分でも見ればわかるでしょうし、こういうのは1度整えたらOKですからね。
- 必要機能②:背面ライト
- モニター背面を照らすことで、壁との明暗差も無くし、より完璧にガイドラインに沿った環境に近づけると考えます。
そんな私は、「Yeelight LEDスクリーン ハンギングライト モニターライト」を使っています。

この商品を選んだ理由は、1つはガジェット系Youtuberがオススメしてたから。ってのもありますが、必要機能を満たしていた他に、理由が2つあります。
- 理由①:電源ボタンが手元にある
- モニターライトとは別に電源をつけるためのボタン(商品画像の円柱のやつ)があることが理由になります。
- これ1つで、ライトのON・OFF、明るさ調節、色温度の調節ができます。また、何も書いてないシンプルなデザインが、私にマッチしました。
- 理由②:バックライトの色を変えられるから
- スマホと専用アプリで繋げることで、バックライトの色を好きな色に変更できます。購入当時はピカピカゲーミング最高!の時期だったので、レインボーにして遊んでいました。
- ただ、今は単色(青系)に落ち着きましたが、映画やゲームの種類によって色を変えると、それなりに雰囲気が出ます。
この「Yeelight LEDスクリーン ハンギングライト モニターライト」はオススメできますが、あなた自身で調べて、あなたに合う商品を探すことを1番オススメします。
おまけ:湾曲モニターやWebカメラ付きモデルについて
モニターライトの中でも、さまざまな面白商品があります。
たとえば、湾曲モニター用のモニターライト「Quntis モニターライト」モニターライト自体が湾曲しており、湾曲モニターの上に乗せて使うにはちょうどいい商品となっています。

他にもデスクワーカー向けに、webカメラが内臓されたモデル「FFF-WCML01B」もあります。モニターライトをつけると、別のwebカメラがつけられない!という悩みを解決した商品です。ただこの商品だと、背面ライトが無いので一長一短ではあります。。。

まとめ
あなたの眼精疲労の本当の原因は、モニターと周囲の「明暗差」と「映り込み」かもしれません。 そして、厚生労働省のガイドラインに照らし合わせても、モニターライトはその最も論理的な対策の一つです。
まずは5,000円のモデルからで大丈夫。 あなたの目の健康のために、「光への投資」を始めてみませんか?
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