本記事は自作PC記事の後編です。まずは前編「【自作PC入門】15万円で組むゲーミングPC(前編) ~ 最重要パーツGPUとCPUの論理的な選び方~」をご覧ください。
前編、お疲れ様でした。GPUに「RX9060XT」、CPUに「Core i5-14600K」、CPUクーラーの最高の心臓部が決まりましたね。 ここからは、驚くほどスムーズです。その心臓部を動かすための、残りのパーツをパズルのように当てはめていきましょう。
【5. マザーボードは「自動的」に決まる】
CPUからマザーボードを決める
CPUにIntel Core i5-14600Kを選んだので、それに対応するマザーボードに、ほぼ自動的に決まります。
世代毎にCPUの形状が異なり、対応するチップセットがあります。Intel製CPUと対応チップセットの一覧は下記の通りです。
CPU世代 | ソケット形状 | 対応チップセット | 製品例 |
---|---|---|---|
2世代Core Ultra | LGA1851 | 800番台 | Z890,B860,H810 |
14世代 | LGA1700 | 700番台 | Z790,H770,B760 |
13世代 | LGA1700 | 700番台 | Z790,H770,B760 |
12世代 | LGA1700 | 600番台 | Z690,H670,B660,H610 |
11世代 | LGA1200 | 500番台 | Z590,H570,B560,H510 |
10世代 | LGA1200 | 400番台 | Z490,H470,B460,H410 |
9世代 | LGA1151 v2 | 300番台 | Z390,Z370,H370,B360,H310 |
8世代 | LGA1151 v2 | 300番台 | Z390,Z370,H370,B360,H310 |
7世代 | LGA1151 | 200番台 | Z270,H270,B250 |
6世代 | LGA1151 | 100番台 | Z170,H170,B150,H110 |
5世代 | LGA1150 | 90番台 | Z97,H97 |
4世代 | LGA1150 | 80番台 | Z87,H87,B85,H81 |
3世代 | LGA1155 | 70番台 | Z77,H77,Z75,B75 |
2世代 | LGA1155 | 60番台 | Z68,P68,H67,B65,H61 |
1世代 | LGA1156 | 50番台 | P55,H55,H57,Q57 |
今回選んだIntel Core i5-14600Kは、14世代の800番台のチップセット⇒Z790,H770,B760 が対応製品になります。この3つの中では、Zがハイスペック、Hがミドル、Bがロースペックと考えたらOKです。
もちろんハイスペックに行けば価格が上がります。今回Core i5-14600Kの場合はコスパも踏まえてB760にしましょう。
大きさを決める
マザーボードの大きさには3種類あり、大きい順からATX、microATX、Min-ITXとなっております。サイズ感としては↓の画像の通り。後程説明しますが、PCケースの大きさにも左右されるので、自分のデスク環境に合わせたサイズを選びましょう。初心者には組み立てしやすい、大きいサイズのATXがオススメです。


オススメマザーボード
どのマザーボードがいいかというと、GPUと同じメーカーにしておくことが無難です。違うメーカーのものでも問題ないですが、ライティングが同じソフトで制御できたり、何かと良いです。
メーカーが違っても性能自体に差は出ませんので、そこはご安心ください。
本記事では、GPUと同様のASRockのマザーボードをオススメします。価格は約15,000円
【6. メモリは対応規格から「自動的」に決まる】
メモリの選び方
メモリも、迷う必要はありません。マザーボードに適したメモリの規格があります。その規格とは「DDR4」と「DDR5」の2種類あります。先ほどオススメしたASRockのマザーボードでは、DDR5が対応です。
Amazonだと、マザーボードの商品ページを確認しましょう。↓の画像みたいに対応メモリの規格が記載されているはずです。ここを要チェックです。

オススメのメモリ容量とオススメ製品
ゲーム用途や、仕事用途であればメモリの容量は16GBあればOKです。クリエイティブ系のことをされる場合、32GBある方が安定しますが、そこはあなたの予算と用途に合わせて調整しましょう。
商品としては↓のDDR4 8GB×2枚がオススメです。約5,600円
【7. 電源ユニットは余裕を持たせる!】
次は電源ユニットを選んでいきましょう。電源ユニットはその名の通り、電源です。コンセントから持ってくる電気量を決めるパーツになります。ここが貧弱だと十分に電力が得られず、PCが正常に動作しない可能性もあります。
一般的に、PC全体の電力消費量×2倍のワット数にすれば良いとされています。それを目安にしましょう。今回選んだパーツたちで行けば、約300W ×2 = 600W以上あれば問題ないです。
製品としては650Wモデルを選びましょう。
コスパも踏まえて、COUGARの650W電源をオススメします。約5,700円
【8. 一気にいくぞ!PCケース、ケースファン、OS選び】
ラストスパートです!PCケース、ケースファンはあなたのPCの外見を決めます。予算が許す中でじっくり選びましょう。ここは好みの範疇なので、正直アドバイスできることも少ないですが、3点気を付けましょう。
①:PCケースはマザーボード対応のサイズを確認すること。
マザーボードにはサイズがいくつかあり、大きい順からATX、microATX、Min-ITXとなっております。私のオススメマザーボードはATXサイズですので、ATX対応のPCケースを購入しましょう。
②:ケースファンは足りてる??
PCケースを購入することで、いくつかケースファンが付属する製品もあります。ですが、逆にまったくついていない製品もあります。あなたが欲しいPCケースにケースファンが付属しているかチェックしましょう。
③:OS(Windows11)の購入を忘れない!
ありがちですが、OSのライセンスを購入し忘れる人がちょくちょくいます。Amazonで買えるので、忘れずに購入しておきましょう。ちなみに結構なお値段します。
オススメ商品はこちら
上記3点に気を付けて、私がコスパを重視して選ぶならこちらです。
PCケース:MSI MAG FORGE 130A AIRFLOW ミドルタワー型PCケース 約6,000円
※こちらはケースファンの付属は無し
ケースファン:5本セット PCケースファン 約2,000円
OS:Windows11 Home(これ一択かも) 約17,000円
【9. 残るはSSD!残った予算を全部つぎ込め!】
最後にSSDです!SSDは後悔するポイント多めです。私がそうでした。
メーカーにも気を配ろう
SSDはデータの保存領域です。ここはメーカーの信頼性が非常に重要です。ケースファンみたいに「最悪回っとけばいいやろ」とは大きく異なります。私のオススメメーカーは「キオクシア(KIOXIA)」です。もともとは東芝から独立した会社で信頼性も高く、日本のメーカーとして応援しているところもあります。そのため、キオクシアのSSDを私はオススメします。
容量はケチらない!
また、予算をケチって500GBを購入すると、すぐ容量がいっぱいになることがあります。私がそうでした。
最近の高グラフィックゲームは、必要容量が多いです。75GB~150GB必要とか普通です。500GBではすぐに足りなくなることを容易に想像つくかと思います。
そのため、予算が許せば1TB以上を購入することをオススメします。
オススメ商品はこちら!
さて、ここで今まで選んできた製品の合計金額は、133,300円です。残り16,700円内で選べる最強のSSDを選びましょう!
私はキオクシア M.2SSD 1TBをオススメします。価格は約10,000円。これが予算内で最もいいと言えるでしょう。
トータル15万円はオーバーしてしまいますが、あと1万円出せる方は2TBも検討してみてください。価格は約20,000円です。
結論:15万円で組める「いい塩梅PC」の完成見積
お待たせしました。
これまでに選んだパーツ構成での、最終的な見積もりです。

こちらの価格は2025年9月時点のAmazon価格を参考にしています。もちろんセール等を狙ってもっと安く買うことも可能です!
いかがでしたでしょうか。15万円以下で作るゲーミングPCを、作成することがもう可能です!これであなたも自作PCの世界へ踏み出す準備が整っています!ぜひ私と一緒に自作PC沼へ行きましょう!
この記事が、あなたの新たな冒険へのきっかけになれば幸いです。
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