【中古マンション×リノベ】自分でCADを使って、間取り6案を作った話

マンションリノベ

中古マンションを買ってフルリノベをすることに決めたとき、私はちょっと変わったことをしました。
リノベ会社に相談する前に、自分でCADを使って間取り案を作ってみたんです。

仕事は土木設計コンサルで、橋梁設計のCAD実務を6年ほどやっています。
当然、住宅の間取り図とは畑違いなのですが、それでも「線を引いて図面にする」という作業自体には慣れがありました。
だったら、自分たちの希望を一度自分の手で形にしてから会社に相談したほうが、話が早いんじゃね?と思い自分で作成しました!

結果的に、この案は年末休みを丸々使って6案まで練り上げることになりました。今回はその過程を、恥ずかしい失敗案も含めて振り返ってみます。

まず「絶対に譲れない条件」を洗い出した

図面を描き始める前に、夫婦で欲しいものを出し合いました。

私は書斎が欲しい。妻はヌックが欲しい。ここはお互い一歩も譲らなかったポイントです。そのうえで、共通の希望として次のようなものがありました。

  • ウォークインクローゼット
  • 脱衣所と洗面所は別にしたい
  • 寝室
  • リビング
  • キッチン

さらに、子供は1人か2人欲しいねという話をしていたので、子供部屋も確保する前提で考えることにしました。書斎・ヌックという「個人の欲しいもの」と、家族全員に関わる「共通で外せない部屋」が混在する状態からのスタートです。

間取り図書いてみた

案1:好みをそのまま絵に落としてみる

最初の案は、とにかく頭の中にあるイメージをそのまま絵にしてみたものでした。パイプスペースの位置を確認しながら、自分の好みの配置を素直に反映させただけの、いわば「たたき台以前」の案です。

これを描いてみて初めて気づいたのが、段差の問題でした。「あ、ここ段差できるな」「ここちょっと狭いな、逆にここは広すぎるな」といった無理が、図面にしてみると一目瞭然になってきます。頭の中で考えているだけでは気づけなかったことが、線を引くことでどんどん洗い出されていきました。

案1:好みをそのまま絵にした間取り図

案2:キッチンを2型にしてみたら、また段差問題

案1の反省を踏まえて、案2ではキッチンをシンクとコンロが別々になる2型キッチンに変更し、それに合わせて全体の配置を組み直してみました。

ところが、これも結局ボツになります。シンクの位置がパイプスペースから離れてしまう都合上、どうしても段差が発生することが分かったんです。

案2:シンク・コンロ別の2型キッチンの間取り図

案3:玄関から2つの通路を用意してみたら、廊下だらけに

案3では、キッチンをまず壁付けタイプに変更しました。あわせて、玄関からの動線を「お客さん用の通路」と「家族がウォークインクローゼットへ抜ける通路」の2つに分けてみることにしました。来客動線と生活動線を分離すれば、暮らしやすくなるはずだと考えたんです。

しかし、いざ図面に落としてみると、廊下のスペースがかなり大きくなってしまいました。動線を分けること自体は悪くないのですが、それを実現するために専有面積のかなりの部分を廊下に食われてしまう。これはさすがにスペースの無駄遣いだと判断して却下しました。

案3:玄関から2つの通路を用意した間取り図

案4:カウンターキッチン+一直線動線で、ほぼ完成形に

案4で、キッチンの向きをリビング側に向けたカウンタータイプに変更しました。あわせて、玄関からリビングまでの通路を一直線にして、それぞれの部屋を配置し直しました。

この案が、結果的にほぼ完成形になりました。案2・案3で失敗した「配管との位置関係」と「無駄な廊下」の両方が解消され、動線もすっきりしています。

案4の間取り図

案5・6:微調整で仕上げる

案5と案6は、案4をベースにした細かい調整です。大枠は変えず、部屋の寸法や配置の微調整を重ねて仕上げていきました。

妻からのダメ出しは「動線」と「日当たり」

案を重ねる中で、妻からは何度もダメ出しをもらいました。多かったのは、ヌックをもっと窓側の日当たりのいい場所にしたいというもの。それから扉の向きといった細かい部分や、洗面所の位置についても指摘がありました。

これらのダメ出しに共通していたのは、「妻自身が実際に動くときに、この配置で本当にスムーズに動けるのか」という視点です。私は図面上の整合性(段差が出ないか、面積を無駄にしていないか)を優先しがちだったので、実際に生活する人の動線という視点からの指摘は、かなり助けられました。

最終的にリノベ会社へ提案したのは案4ベースの完成形

最終的にリノベ会社へ持ち込んだのは、案4をベースに妻のダメ出しを反映させて仕上げた案でした。この案が良かった理由は、突き詰めると次の3つに集約されます。

まず、パイプスペースとの位置関係をきちんと考慮できていたので、変な段差が生まれないこと。次に、案3で失敗したような余分な廊下スペースがなかったこと。そして、妻からのダメ出しを重ねた結果、実際に暮らす人にとって自然な動線になっていたことです。

自分でCADを触ってみて良かったこと

正直、この6案作りにはかなりの時間を使いました。
ただ、この過程を経てから会社に相談したことで、「なぜこの配置にしたいのか」「何を試して、何がダメだったのか」を最初から具体的に説明できたのは大きかったです。要望を漠然と伝えるのではなく、失敗案も含めて手の内を見せられたことで、打ち合わせの精度がかなり上がった実感があります。

もちろん、CADが使えなくても、方眼紙に手描きで同じことはできます。大事なのは「頭の中のイメージを一度形にして、自分たちで矛盾やムダを洗い出してみる」というプロセスそのものだと思っています。


ただ、自分たちだけで考えていると、どうしても視野が狭くなって気づけないポイント(我が家でいう奥さんからの動線チェックのような視点)が出てくるのも事実です。

もし今、間取りで迷っている、誰かに一度整理してもらいたいという方がいたら、ココナラで元施主目線の間取り相談を承っています。プロや元施主の客観的な目線が入るだけで、一気に間取りが洗練されることもありますので、よかったらのぞいてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました