中古マンションを探すとき、多くの人はまず「駅名」や「市区町村名」で検索を始めると思います。ただ私たち夫婦は、その前に一つ工程を挟みました。「そもそも、どのエリアを狙うべきか」を、Googleマイマップで可視化してみたんです。
きっかけは単純で、夫婦の話し合いが毎回「堂々巡り」になっていたからです。「あっちの路線も便利そう」「でもこっちのほうが実家に近い」――口頭だけで条件を比べようとしても、お互い決め手に欠けてモヤモヤするばかり。だったら地図の上にお互いの譲れない条件を全部乗せて、重なる場所を正解にしよう、と思い立ちました。
結論、地図に条件を重ねたらエリアが一気に見えてきた
先に結論を言うと、この作業は正解でした。職場までの通勤条件、妻の勤務条件、両方の実家へのアクセス。これらをGoogleマイマップ上に一枚ずつ重ねていったところ、狙うべきエリアが3つ、はっきりとした形で浮かび上がってきたんです。
「なんとなくこのへんが良さそう」という感覚的な話ではなく、「この条件とこの条件が重なるのはここ」という、根拠を持って絞り込めたエリア。ここからは、その3つのエリアがどうやって見えてきたのか、条件を重ねていった過程を順番に振り返ります。
▽Googleマイマップのイメージ

(私が実際にマンション購入時に検討したものとは別データです)
まず、譲れない条件を書き出した
エリア選びで考慮したかったのは、大きく3つでした。
- 私の職場(大阪駅周辺)までの通勤時間
- 妻の勤務先の継続しやすさ(妻はドラッグストアチェーンに勤めており、異動の可能性がある店舗が生活圏にあること)
- お互いの実家までのアクセス
特に妻の仕事については、単に「今の職場に通えるか」だけでなく「もし異動になっても対応できるエリアかどうか」まで考える必要がありました。
そこで、該当チェーンの店舗を候補エリア周辺に片っ端からピン留め。まずはこれを基準となるポイントとして可視化していきました。
職場から1時間圏内を、路線で描いてみる
次にやったのが、私の職場の最寄りターミナル駅から「電車で1時間以内に着けるエリア」を、実際に使う路線に沿って線で描くことでした。
これが地味に大変な作業で、路線を手作業でなぞってピンを置いていくマイマップの操作にはかなり苦戦しました。
「路線くらい、もういい感じに自動でなぞらせてくれ」と何度も思ったのを覚えています笑
それでも一本一本描き終えると、これまで漠然としか把握していなかった「通勤圏」が、初めて目に見える形になりました。
複数路線を並べて描いたことで、当初は候補にすら入れていなかったエリアが、実は1時間圏内に収まることが分かったのは大きな収穫でした。
路線図を眺めているだけでは気づけなかった発見です。
妻の車移動30分圏内の円を重ねる
妻は勤務先まで車移動だったので、そちらの条件も重ねる必要がありました。目安としたのは「車で30分以内に収まるかどうか」。この範囲を大まかな円としてマイマップ上に描き、狙いたいマンションのエリアをこの円の中に収めることを意識しました。
厳密な等時間分析というよりは、あくまでざっくりとした目安としての円です。ただ、これを地図上に重ねるだけで、「なんとなく便利そう」という感覚的な話から、「この範囲なら現実的に成立する」という具体的な話に変わったのは大きかったです。
円の書き方は、
『Google My Map 円を描く』などで調べるとすぐに出てきますよ!
両方の実家までの距離も条件に加える
もう一つ外せなかったのが、お互いの実家までのアクセスでした。妻の実家と私の実家は、大阪駅から見てどちらも西側の方向にあります。そのため、必然的に「大阪駅より西側」という大きな方向性が固まりました。
さらに、両方の実家からそれほど離れすぎない、ちょうど中間あたりのエリアが狙い目なのではないか、というぼんやりとした仮説もありました。この仮説も、地図上に両方の実家の場所をピン留めしてみることで、単なる勘ではなく「だいたいこのあたり」という具体的な範囲として見えてきました。
実際に3つの候補エリアが揃った
職場からの通勤圏(路線)、妻の車移動30分圏、両実家へのアクセス。これらを一枚の地図に重ねていった結果、冒頭で触れた通り、最終的に3つのエリアが候補として浮かび上がりました。1つは職場への通勤が一番ラクなエリア、1つは価格面で狙いやすそうな郊外寄りのエリア、そしてもう1つがちょうど両実家の中間あたりに位置するエリアでした。
ここから先は、価格帯や広さ、築年数といった立地以外の条件も踏まえて、実際の物件探しに移っていきました。エリアの絞り込みという最初の関門を、感覚ではなく地図上の根拠を持って超えられたのは、その後の物件探しのスピード感にもつながったと思います。
マイマップを使ってみて良かったこと、大変だったこと
一番良かったのは、やはり「可視化されること」でした。自分が求めている条件が地図上にちゃんと見える形になると、夫婦間での意思疎通が格段にラクになります。「なんとなくこっちがいい」ではなく、「この条件を満たしているからここ」と根拠を持って話し合えたのは、間違いなく地図に起こしたおかげです。自分の頭の中を言語化・視覚化する作業としても、やって正解だったと思っています。
一方で大変だったのは、路線を自分の手でなぞって描く作業です。これは本当にやりにくくて、線がガタガタになったり、駅の位置からずれたりを何度もやり直しました。路線図データをそのまま読み込めるような機能があれば、もっと楽だったのにと今でも思います。
エリア選びは、間取りや内装を検討する前の、地味ながらも一番インパクトの大きい工程だと思います。もし今、「どこに住むべきか決まらない」「夫婦で希望がバラバラでまとまらない」と悩んでいるなら、まずは手元の条件を地図に落とし込んでみてください。それだけで一気に視界が開けるはずです。
自分の条件をどう整理すればいいか分からない、客観的な視点でエリア選びのアドバイスがほしい。そんな方は、実際の体験をもとに物件探しの整理をお手伝いしています。よければココナラからお気軽にご相談ください。

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