結論から言うと、私たちが実際に内覧した物件は4件中たった1件でした。しかも、その1件を内覧した当日のうちに「ここにする」と決めています。
即決というと「度胸があったんですね」と言われることが多いのですが、振り返ってみると、度胸だけで決めたわけではありませんでした。決め手になったのは、判断に確信を持たせてくれる第三者の存在だったと思っています。
候補の1件目は、内覧前に消えた
物件探しを始めた頃、まず候補として4件をピックアップしていました。「ここ、良さそうだな」と一番気になっていたのが1件目です。ところが、いざ内覧の予約を取ろうとした段階で、すでに他の人が購入していました。
中古マンション市場のスピード感を、いきなり思い知らされた出来事でした。
良い物件は、悩んでいる間に他の人の手に渡る。この後の展開を考えると、この最初のつまずきが、むしろ次の物件への流れを作ることになります。
勢い込むリノベ会社が案内してくれた、運命の物件
1件目が消えたことを受けて、リノベ会社さんの様子が変わりました。「ここの内覧、早く行きましょう」と、いつもよりワントーン強い調子で勧めてきたのです。
焦らされている感覚というより、「この物件は本気でおすすめしたい」という期待感が伝わってくる勢いでした。実際、後から考えても、あそこまで熱心に勧めてくれたのは誠実な対応だったと思います。
案内されたのは、8階建てマンションの5階、角部屋で南向きという好条件の物件でした。もともとの持ち主が一度不動産屋に売却し、その不動産屋がリフォームを済ませてから売りに出していた物件です。正直、自分たちはゼロからリノベーションをしたいと思っていたので、「リフォームしてほしくなかったのに」という気持ちはありました。
ただ、タイミングが良かったのは、ちょうどそのリフォーム工事の途中だったことです。「中身を見ていいですよ」と言われ、工事中の状態のまま室内を見せてもらうことができました。
そして、このタイミングが運命だったのです。

一級建築士の義父の一言で、腰が決まった
内覧には、妻の父も同行していました。実は妻の父は一級建築士で、室内を見て回った義父は、開口一番こう言いました。
「こんなにいい物件ないぞ。お前らが買わへんのやったら、俺が買う」
南向きで日当たりが良く、5階からの見晴らしも申し分ない。専門家の目から見ても太鼓判を押せる物件だ、という言葉でした。この一言で、こちらの腰がぐっと決まったのを覚えています。
とはいえ、その場で即答したわけではありませんでした。
妻はこの物件しか見ていない状態で、「本当にここでいいのか、他とも比べたほうがいいんじゃないか」という不安も正直ありました。
というか普通に怖いですしね。即決って。
その日は「ちょっとだけ考えさせてください」とリノベ会社さんに伝え、いったん持ち帰りに。そして同じ日の夜、あらためて連絡を入れ、「ここにします」と伝えました。
結局、候補に挙げていた残り3件は、内覧予約すらすることなく見送る形になりました。

即決できたのは「度胸」ではなく「第三者の視点」だった
今の家には何の後悔もありません。義父が言った通り、良い物件だったと今でも思いますし、リノベーションしたことでさらに満足度は上がりました。ちなみに、一度リフォームされていた分、価格は周辺相場より高めでした。同じくらいの広さ・築年数の中古マンションが2,200万〜2,400万円台で出ている中、この物件は3,000万円。それでも、見晴らしと日当たりの良さを考えれば納得のいく金額だったと思っています。
ただ、後から冷静になって考えると、この即決を支えていたのは「度胸」よりも「義父という専門家がその場にいて、太鼓判を押してくれたこと」でした。そしてこれは、正直かなり運が良かっただけの話です。身内にたまたま一級建築士がいる人など、そう多くはありません。
大事なのは「専門家の身内を連れて行こう」という表面的な話ではなく、即決を迫られる場面ほど、自分たちの判断に確信を持たせてくれる第三者の視点が要るということだと思っています。身内に詳しい人がいなくても、友人でもいいですし、リノベや不動産に詳しい第三者に相談できる環境があれば、それで十分に代わりになるはずです。
まとめ、いい物件を逃さないために
今回の経験からの学びは、シンプルにこの1点に尽きます。
- 良い物件は、悩んでいる間に他の人に決まってしまう
- ただし、即決に必要なのは度胸ではなく、判断の裏付けをくれる第三者の視点
- その第三者は身内である必要はなく、詳しい友人でもプロでも構わない
もし身近に、義父のように「これは良い物件だ」と背中を押してくれる専門家がいなければ、外部に相談先を持っておくのも一つの手だと思います。

実際に中古マンションを購入し、リノベーションまで経験した立場から、間取りや物件選びの相談に乗っています。
その第三者役、私でよければ力になれるかもしれません。即決を迫られて不安なとき、判断の材料が欲しいときは、ココナラからお気軽にご相談ください。

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